娘の成人式が先日ありました。
親としては感慨深いです。
でも、親であると同時に私自身も「娘」です。
私の二十歳の頃の話・・。正確には二十歳になる前の話。
当時短大生でした。
親は経済的なこともあり「4年制大学なんていかせられない」といいました。
経済的なことのほかに、うちは寺に婿養子を取らねばならなかったので
私が4年制大学を出たらそれだけで、婿養子の来手がなくなると考えてた。
そして、婿養子を取るなら、わたしが若いうちでなければならないと思ってました。
若いときしか、結婚相手も見つからないだろうという判断です。
そして親はそれを常に気にしていて
親戚筋から見合い話を持ってきたのが、二十歳になる前の春先の話。19歳。
イヤだった。見合いなんて。
心のうちでは「断ってやる」と思ってた。
でも、紹介者は「断るなんて言語道断。そっちは養子に来て欲しい立場なんだから
見合いした時点で100パーセント断る事は許されない」と言った。
それを聞いてますます見合いするのがイヤになった。
毎日が憂鬱で電車に乗ってても泣けてきたりした。
せめて極普通の普段着で見合いしたいといった。
でも、それも許されないと言われた。
イヤでイヤで仕方がなかった。
今思うとなんでもっとイヤだといわなかったのか。
両親から受けた仕打ちは一種のハラスメントだったのかもしれない。
断れない、
イヤと言えない
でも、苦痛で苦痛で。
結局、直前になって父親が私を見かねて断ってくれた。
母は断るのは反対だったと思う。
相手の人は遠い所に赴任していた寺の二男さんで
見合いのために遠路を戻ってくると言うことだった。
今思うと申し訳ないことをしたと思う。
でも、見合いを断ってくれて凄くうれしかった。
その後が地獄のようだった。
両親はそのことで激しい言い争いをして母は泣き、父は怒鳴り
相手のひとを紹介してくれた母の叔父に謝りに行き
両親は見合い相手に謝りに行き・・・・・・・・
ものすごい罪悪感だった。
でも、自分が親になって思う。
子どもに対してどうしてそこまで残酷なことが出来たのかと。
紹介してくれた叔父も散々私のことを叱った。
なんでそこまで言われないといけなかったのかと思う。
19歳でお見合いをして結婚する事をイヤだと思うその
どこに非があったのか??
寺を継ぐということは長女としての必然で
私が選んだ道じゃない。
なのに、なんでそんなことで私が怒られないといけなかったのか。
その後、私は寺関係の事務に勤めました。
そこでも、親は
1年以内に結婚相手を見つけなければ、そこを辞めて見合いをすること
と条件を出した。
私は婿養子に着てくれる立場の人を探した。
いた。
結婚した。
今思うと、親が急かしたために夫と結婚したのか
急かされてなかったら、夫を選ばなかったか
よく分からない。
振り返れば自分の人生はナンだったんだろう??
見合いを強制された時点で、もっと反発すればよかったのに
唯々諾々と親に従ってきた自分が
今思うと一番憎たらしい。
夫との生活は、嫌な事もあり良い事もあり
夫はいいところもあり悪い所もある普通の夫婦だと思う。
子どもは可愛い。
子供のことを思うと、夫に感謝するし
法務をちゃんとやってくれる夫に感謝している。
だけど、自分にこれだけのことを押し付けてきた両親には
時々えもいわれぬ憎しみが湧く。
育ててくれた感謝の気持ちもあるけれど
憎しみの気持ちもある。
自分が親になり
寺を存続させなければならない立場になり、
息子にはやはり良い奥さんを迎えて、ちゃんと寺を継いで欲しいと思う。
自分にそれだけのことを要求してきた親と同じ事を息子に要求してしまうのか。
自分の人生は一体なんだろう。
そんなことを思う、娘の成人式でした。